プロフィール 留学

スペイン留学は初日から命がけだった

2007年6月、僕はスペインにいた。

初めての一人海外、

初めての海外留学、

初めての海外で働く、

そんな初めてだらけの中、

なんとかなるだろうと若さと勢いだけで留学することを決めました。

スペインのバル

出国

初めて買った格安航空券を握りしめ、成田空港に向かいます。格安航空券なので、朝7時代の出発。当日家から成田に向かったのでは間に合わないので、前日に上野に泊まり、そこから始発で成田に向かいます。

成田空港は2度目。

高校生の頃の修学旅行がオーストラリアだったので、その時に一度来たことがありました。と言っても10年近く前の話し。どんな流れで出国するのかも曖昧なまま、チェックインカウンターでチェックイン。

空港のスタッフに聞きながら、なんとか出国。

向かった先はフランス・パリ。2007年6月に僕はスペインにいた。しかし、向かった先はフランス・パリ。これはどういうことかというと、元々フランス留学する予定だったのを知人の紹介もあり、急遽スペインに行くことになったのです。

実に出国の2週間前の話です。

つまり2週間前まではフランス留学する気だったのに、急遽スペイン行きが決まり、パリからスペイン行きのチケットを買い、スペインに留学することになったのでした。

そして、当初の目的地だったフランス・パリに到着。フランス語は多少勉強していたものの全然わからない。「SORTI」はじめに覚えたフランス語。

出口です笑

 

パリのメトロ

 

スペイン行きの便まで2日ほどあるので、一旦パリ市内で観光をしようと電車に乗って市内に向かいます。電車に乗ってみると、黒人が多くちょっとびっくり!!

フランス人て白人ばっかりだと勝手に思っいたので、黒人の多さにびっくりしながら1時間半くらい揺られ、窓の外はかなり田舎の風景からだんだんと都会になっていく様が見られます。

宿泊先のあるパリのレ・アールという中心の駅に向かいます。というのも、ミクシーで部屋を貸してくれる人がいるというので、そこに向かいます。無事に家主と合流でき2日間パリに滞在し、ようやくスペインに向かいます。

 

いざスペインへ!!

ついにスペインに到着。

駅はバロセロナ・サンツ。

バルセロナの中心駅です。

とりあえず、お腹が空いたので腹ごしらえをしたいと思い周りを見渡す。当然ながら、スペイン語ばかりで何が書いてあるかさっぱりわからない。

パエリヤ

しかし、ひときわ目立つ見慣れた看板を発見!!その看板は赤地に黄色でMのマーク。そう天下のハンバーガーショップ「マクドナルド」。スペインに来てまでマクドナルドでハンバーガーを食べるとは思っていなかったが、空腹なので仕方なし。

言葉はわからなくても注文方法は日本と一緒なので、簡単に買うことができます。空腹を満たし、紹介してもらったお店までのメモを見てみると電車とバスを乗り継いで行かなければいけない。

まずは電車で、ジローナという街までいき、そこからバスに乗りロサスという街まで行きます。時間にして約2時間ほどかかります。というわけで、スペインのバルセロナ・サンツ駅でまさに右も左も分からない状態で、バス乗り場を探します。

スペイン語は喋れないので、拙い英語を駆使して、道ゆく人に聞きながらなんとかバス乗り場に到着。なんとか、バスに乗ることができ、バスに乗ってしまえばこっちのものです。

長距離バスなので、途中で停車することもほとんどなく、乗っていれば目的地に着くので、乗るバスを間違えてないことを祈りつつ、窓から見えるスペインの国の風景を堪能していました。

ラマンチャの風車

こういう時にふとセンチメンタルになるもので、料理を始めた頃は、海外留学なんて1ミリも考えたこともなかったのに、その4、5年後には一人でスペインに留学するなんて人生とは分からないものだなとしみじみ思ったりしました。

電車とバスを乗り継ぎようやくスペインのロサスという街に到着。どんな街なのかと期待していたのだが、思っているスペインの街とはだいぶ違い、街というよりも村という表現の方があっているのではないかと思った。

人もそんなに多くなく、年配の方が多く見られる。日本でいう過疎化した村のような印象がロサスという街の第一印象だった。そんな田舎のような街でも、半年間は住まなければならない。

マドリードの街なみ

果たしてちゃんとした生活ができるのか不安と期待が入り混じった不思議な気分だった。肝心の住むところはレストランに働いている人とルームシェアすることになっている。ルームシェアというと聞こえはいいが、実際は居候的な肩身の狭い感じだった。

しかし、そうする以外にスペインに安く滞在する方法がないので選択肢はなかった。とにかくルームメイトに会いにレストラン行かなければならない。

これは強盗に合い山奥に捨てられるパターンなのか?

スペイン語はわからないけど、レストラン名を言えば連れて言ってくれるだろう。結構有名なレストランだし、街も小さそうだからすぐにつくだろうと思って、タクシーを捕まえた。タクシードライバーは浅黒い肌の色をした30代らしき男性。

「〇〇レストランまで」

発音が悪かったのか2、3回繰り返してようやく伝わった。タクシーは走り出した、3分くらい走ると、だんだんとひとけがなくなってきた、気づけば窓の外の風景は山の中。

「えっ!!」

僕は心の中で思った。

何故かタクシーは山の中を走っていた。僕が目指しているのはレストランなのに、なぜ山の中を知っているのだと頭がパニックになった。

スペインの海

少し冷静になり、何故こうなってしまったのか原因を考えてみる。考えられる原因は2つだった。1つは発音が悪く目的地が正しく伝わっていない。だから僕が行きたいレストランではなく、全く別の場所だと思われ、そこに向かっているというパターン。

もう2つ目は、単純に強盗にあってこのまま拉致されて、お金を奪われて山奥に捨てられるのではないかと?最悪、命の危険もあるのではないか?かなり不安な感情になりながら、頭の中は色々なパターンをシュミレーションしてみる。

まずは発音が悪く正しく伝わっていない場合、その場合は一旦ついた後にもう一回正しく伝えればなんとかなるだろう。最悪ぼったくられたとしても、目的地につくなら良しとしようと思った。

問題は2つ目の場合だ。もし、タクシードライバーが強盗だった場合、相手は1人だし、山の中だから仲間はいないだろう。しかし、向かっている先がアジト的なところで仲間がたくさんいたら、本当に命がヤバイなと思った。

その時は全財産を渡してでも、命だけは助けてくれと命乞いしようと思っていた。相手が単独ならば、拳銃を持っていない限りはお金で解決したり、命まで落とすことはないだろうと思ったりしながらタクシーに揺られていた。

そんなことを考えながら、タクシーの窓から外を見てみるとこれまでに経験したことのないほどの絶景だった。

グラナダの夕暮れ

6月のスペイン。

天気は良く、タクシーは山の中を登っているようで、海と緑と崖という自然がとても綺麗で感動したのを今もよく覚えている。

というのも僕の出身地は埼玉県だ。つまり海なし県なので、自然がたくさあったとしてもそれは畑や、田んぼなどの田園風景と言った自然しか見たことがなかった。

もちろん海は行った事はあるが、あくまで海水浴目的なので、風景として楽しんだりしたことは一度もなかった。だからその時の経験は初めての一人海外留学、初めての海と崖と緑の絶景、不安と期待が入り混じる感情のせいか、今でもよく覚えている。

およそ30分くらいだろうか、ずっと山道を走っていて建物らしい建物もなかったのに、タクシーようやく停車した。看板を見てみる。目的のレストランだった。

無事についた喜びが溢れたのと、拉致されるんじゃないかという緊張から解かれたこともあって涙で視界が少し歪んだ。

そんな感じで始まったスペイン留学。

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